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調教の記録15 逃がさない

 
逢瀬の候補にしていた日が色々と不都合になり、流れた。
それから互いに不安定な心境で時間が過ぎる。

不確定で歪なみきとの関係。

会えば、互いの体液を混ぜ合わせ、舐め取り合い、
どんな誰よりも濃密な関係になるのに、
離れていると、ふたりには確かな形が無い。

不安定で歪んだふたりの関係。

性器からにじむモノに舌をつけ、互いを味わう。
そんなふたり。

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でも、離れている時間は、
ぼんやりとした関係のふたり。

11回目の逢瀬が叶った日、
みきはなんだか沈んだ様子だった。

ホテルまでの道すがら、軽い露出をさせるつもりで脇道に車を停める。
首輪を着けるように指示を与えても、
みきはぐだぐだとハッキリしない態度だ。

そして、ポツリと涙までこぼす。

仕方なく、問う。
「今日はもう帰るかい?」

みきは首を横に振る。
迷っている様子はなく、帰ることを拒む。

「仕方ないなぁ…」
「…」

「ホテル行くかい?」
「…はぃ」

みきが沈んでいるワケは無理に聞き出さない。
不安定なふたりの関係はきっと、
みきの中に整理できない傷も付けている。

ホテルに入ると、みきはちゃんと自分から服を脱ぎ、
ソファーに座る俺の目の前の床に正座した。

seiza_02.jpg

頭をぐりぐりと撫でてから、命じる。
「風呂、溜めておいで」

湯船で、向かい合って身体を寄せ合う。

華奢な背中に手を回し、引き寄せる。

恥ずかしがって俯くみきの顎をつかんで、そのまま唇を重ねる。

若く、可愛らしく、瑞々しいみきの唇を、
乾いた中年の俺が舌先で味わう。

みきも舌を突き出して、俺の舌を求める。

曖昧で不安定なふたりは、
そうやって欲望の形を尖らせて、
舌先から互いの体液を欲しがる。

下がろうとするみきの頭をつかんで、
そのまま逃がさない。

唇を触れ合わせたままで、みきに言い聞かせる。
「お前の意思で止めていいコトなんてないでしょ?」

みきの返事を待たずに、また舌をみきの口内に深く挿し入れる。
溜めた唾液を、舌に乗せ流し込む。
みきは、いつもそれを慌てるように飲み込む。

唾液をもらえることは、みきにとっての大きなご褒美だ。

Fr-K20170615.jpg

もう随分な時間、唾液を舐め取り合っている。

またみきが楽な呼吸を求めて逃げようとする。

髪がぐしゃりとなるくらい、頭をつかんで逃がさない。
しつこく、しつこく、みきの唇を貪る。
舌を舐め、唾液をやりとりする。

曖昧なふたりの関係を、少しでも深く感じられるように…。

 

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